価値が駆動する
システム開発。
ソフトウェアは、長らく「作るリスク」を抱えてきました。多大な労力をかけても、価値が成立する保証はありません。この研究は、価値の側からシステム開発を再構想する試みです。
はたして可能か。
現状の課題 ──
「作ること」自体がリスクである時代。
システム開発は、本来は価値を生むための手段でした。しかし長く続いてきた構造の中で、開発そのものがビジネスのリスク要因となっています。
開発自体が、最大のリスクである。
機能・工数・人員 ── 開発には多大な労力が必要で、その実現可能性そのものが事業の不確実性を増幅させてきました。「作れるかどうか」が、ビジネスの命運を左右します。
作っても、経済として成立しない。
技術的に成功したシステムが、ビジネスや経済性の面で報われないケースは少なくありません。価値とコストのあいだに、構造的な断絶があります。
価値の側から、開発を再設計する。
作るものを先に決めるのではなく、生み出される価値を先に定義する。そこから逆算して、開発者と顧客の関係性そのものを設計しなおします。
関係を、組み替える。
発注 → 納品 → 売り切りという旧来の構造から、価値定義 → 共同開発 → 利用料という構造へ。開発者の経済は、価値そのものに紐づきます。
受注 → 納品
→ 売り切り
仕様を確定し、見積もり、納品して終わる。
開発者と価値は、納品の瞬間に切り離されます。
価値の側へ。
作ることを起点にせず、
生まれる価値を起点にする。
価値定義 → 共同開発
→ 利用料
顧客と開発者は、価値の生成に共に責任を持つ。
関係は、価値が続くかぎり続きます。
我々の、現時点での仮説。
AIによる開発の自動化と、価値先行の関係性。このふたつを組み合わせたとき、ソフトウェアの経済はどう変わるか。
開発の自動化が 開発者の負担を下げ、
繰り返す顧客フィードバックが 利用とLTVを引き上げる。
開発がほぼ自動化されることで、開発者は少ない労力で多くの価値に関与できる。顧客フィードバックが繰り返されることで、製品は使われ、LTV は伸びる。── 我々はこの構造が、開発者の持続可能性と経済性を両立させうると考えています。
検証すべきは、ふたつ。
仮説は美しくとも、検証されなければ研究にはなりません。私たちは以下のふたつを、実地のパートナーシップを通じて確かめます。
開発者側の
持続可能性。
自動化と共同開発のサイクルの中で、開発者が燃え尽きず、創造性を保ったまま長期的に関与しつづけられるか。時間・心身・関係性の三つの観点から検証します。
経済性。
利用料のモデルが実際にワークするか。想定した価値単価とタイミングは現実と一致するか。開発者と顧客の双方にとって、合理的な経済になりうるか。
システムをつくる、
事業を磨く、その現場から。
私たちはいま、この研究の 初期ビジネスパートナー として、業務システムを新たに構築したい法人、ならびに既存業務を本質から効率化したい法人 を募集しています。 価値を起点に、要件ではなく問いから設計を始める ── そのはじめての事例を、 実地で共に立ち上げてくださる事業者・経営者の方を歓迎します。